明石市歯科医師会
神戸新聞コラム「歯とお口の健康」
2019年(令和元年)8月5日 月曜日
歯磨き粉(歯磨剤)について
 「歯磨き粉は沢山種類があって迷ってしまいますが、何を使えばいいでしょうか?」と相談されることがあります。歯磨き粉(歯磨剤)とはどのようなものなのでしょう?むし歯(う蝕)や歯周疾患予防のために、歯や歯ぐきの清掃は大切なことで、汚れを除去して清潔にすっきりさせたり、汚れをつきにくくするための手段の補助として使われます。 薬事法上の分類では化粧品と医薬部外品に分けられています。化粧品の方は、お口の中をきれいにさわやかに、歯を白く、口臭を防ぎ、むし歯を予防するなどの効果をねらっています。一方医薬部外品は、フッ化物、殺菌剤、消炎剤等を配合することで、効果を一部強化したものとなります。
 歯磨剤のほとんどは練り歯磨きで、市販されている約80%が薬用(医薬部外品)歯磨きです。
 目的別にみると、@むし歯予防では主に歯の質の強化、A歯周疾患予防では(イ)症状の緩和、(ロ)歯垢(プラーク)・歯石の沈着予防、Bその他として(イ)口臭を防ぐ、(ロ)歯の色を自然な白さにする、(ハ)知覚過敏症状の緩和、といったものがあります。
 最近、歯の表面の再石灰化促進効果をさらに期待して、高濃度フッ化物を配合した商品が認可されました。お口の中のフッ素濃度を高く、長く保つことで、むし歯予防効果は高まります。同時にその効果を上げるには、歯磨きの後のうがいをされる場合に軽く1回すすぐぐらいにされるとよいでしょう。  お口の中の清掃の主体は、まずは歯磨きでしっかりと歯垢を除去することです。歯磨剤はあくまでも補助と考えてください。また、どの様なものを使えばよいかと悩まれたときは、専門家であるかかりつけの歯科医や歯科衛生士に相談すると、お口の中の状態や自身の目的にあわせたアドバイスをしていただけるでしょう。
明石市歯科医師会 岡 秀俊
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